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ひきこもりを脱する方法

まだ独身の頃、不登校やひきこもりを支援するメンタルフレンドになろうと思いたったことがあった。
面接に行った結果、今の私ではもしかすると利用者側のネガティヴな気持ちに引きずられてしまう懸念があるということで、つまり不採用だったのだが、「るなこさんは文章が上手だから、ひきこもりを脱した体験談を寄せてくれると嬉しい」と代表の方に言われた。

それが誰かにとって励ましやヒントに少しでもなるのなら……
と思いながら、いまだに書けないまま数年が経過した。

「ひきこもりを脱した」という実感が未だにないので、書きようがないのである。
私の場合、社会には出たものの、登校拒否がそのまま出社拒否にスライドしただけだからだ。


実際、(一時的にでも)脱するだけならそんなに難しくない。
いきなり正社員に挑戦するのが怖ければ、まずは短期バイトみたいなハードルの低そうなバイトから適当に始めれば良い。
何をすればいいかもわからない状態であるなら、サポステに相談したり、ハローワークで興味のある職業訓練を受けるとか、しかるべき機関に聞いてみるのも手だろう。

問題は、ひきこもりを脱するまでのサポートはそれなりにあるが、元ひきこもりを優しくサポートしてくれる会社はないということだ。
十代や二十代ならともかく、それ以上の年齢の長期的なひきこもりであれば、ブランクについて厳しく問われるし、面接に通ること自体がそもそも難しいと思われる。

もし会社に入れても、続けられるのかという問題が出てくる。
仕事では、まずフルタイムをこなす体力、円滑な人間関係を築くコミュニケーション能力、困難やストレスに直面した時に逆境を乗り越える精神力など、ひきこもりには欠けているであろう高い能力ばかりが要求される。
そこをどうクリアし折り合いをつけながら真の自立を目指すのかなんて、本人の力量と周りの環境に恵まれる運次第としか言えない。

ひきこもりになった経緯も人それぞれだろうから、こうすべきだという明確なアドバイスもわからないが、あくまで私の経験として、ひきこもりを脱する本当の最初の一歩を踏み出すには、

・本人がこのままではいけないと気づく。
・気づくように親が上手く誘導してやる。

この2つがポイントだろう。

ひきこもりが長期化する前に、親がかなり早い段階で動いておく必要があると思う。
本人が自主的に気づくのを待って親が何もしなければ、気づいた時には手遅れになっている可能性が高い。