一年後

もうすぐ息子が産まれて一年経つ。

別に母親になったからって何も変わらない。 母親だという実感も特にない。 自分に顔も多少似てるし、お腹痛めて産んだのに、本当に産んだのかな?と未だに思う。 たぶん、一生息子の存在は不思議なままだろう。 当然身の回りの世話はしてるけど、なんか勝手に育っていってる印象。 命ってすごいなぁ。 大変なのはこれからなんだろうけど。

息子は、常に楽しいことないかな?って探してて好奇心いっぱいな感じ。 息子のように感性のアンテナが錆びないように生きたいなと願うが、実際は空いた時間にゲームしたり競馬やったりダラダラしてるだけ。 それが自分にとっては楽しいことだからいいか。 しかし、なんだか孤独感がある。

子育て中の人がよく言う、社会に置いていかれてる感とは違う。 置いていかれてるのなんて、ある意味ずーっとだから。 謎の孤独感もずっとだ。 やっぱ別に何にも変わってないや。

育児と関係なく、私の心の問題は根深くずっとつきまとうだろう。 もはや性格の部類だし、対人恐怖症のままで生きていけばいいと言い聞かせながらも、日々息苦しい。 病院に行ったって薬もらうだけで何も変わらなかったし、じゃあカウンセリングとか自助会に行けばいいのか? 行って聞いてもらったらなんか変わるのか? わからない。 若い頃から色んなことを試してみたが、対人恐怖を治そうという行動が実を結んだことはない。 必要なのはそういう行動ではないのかもしれない。

今日、息子のために部屋に誕生日の飾り付けをしながら、なんかすごく健全だなぁと思った。 今までの私にはイベントごとを楽しもうという気持ち自体がなかった気がする。

子供がいると生活が自然と健康的になる。 早寝早起きになったし、ごはんも栄養バランスを考えて薄味になった。 ネットする時間も減った。 スルーしていた季節のイベントを祝ったり。

ほとんどの人には当たり前のことなのかもしれないが。 ひきこもり時代や一人暮らしだった時は真逆の暮らしだったことを考えると変わるもんだなと思う。 健康的な生活によって私の心も健やかになっていくことを少し期待している。