コンビニ人間感想

今年の芥川賞直木賞が決まって、コンビニ人間を読みたかったことをふと思い出し、図書館で借りて読んだ。 


私は結構共感しながら読んでる部分もあったが、他の人の感想が気になり検索してみたら、主人公がサイコパスだとかいうワードがちらほら見受けられてややショックだった。

そういう感想になるのか、と思った。
きっと、世間は作中に出てくる「あちら側」の人間ばかりなんだろう。
私もそういう人間でありたかった。
変な小説、つまんなかったーで終われる方がたぶん幸せだ。

確かに恵子は少しズレているかもしれないけど、他人に興味が持てないなりに世間に馴染もうと努力しているのはえらいと思う。
全然社会性あるし、そういう意味ではまともだ。
白羽さんは普通にクズ。

人の喋り方が伝染する、っていうのは言い得て妙だなと思った。
人と関わってる時間が短いから、私はやけに独特になっちゃってて悪目立ちするんだろうな。
私に似てる話し方の人なんて今まで見たことない。
もしかしたら、コミュ障の人とは似てるのかもしれない。

お互い影響し合いながら生きてるわけだから、周りの人次第で性格も少しずつ変わっていくのかも?
ということは、活発な人といつも付き合ってれば明るくなるのだろうか。
それはあるかもしれない。

結局、普通とか正しいとかではなくて、多数派から大きくはみ出していると異分子とみなされて嫌われ、損をする。
社会というものはただそれだけのような気がする。
少数派の意見まで聞いてると回らないのかもしれないけど、排除しようとか認めないというのは違うと思う。