自分に自信を持つということ

何も言ってないのに「もっと自分に自信を持ったほうがいい」とかいう漠然としたアドバイスを他人から贈られることが多い。
それだけ自信なさげに見えるんだろうし、実際ないけども、本気で善意でそう思ってるなら、ぼんやりした一般論じゃなくてもっと具体的で確実な方法を教えて欲しいものだが、そういう人はたいてい自分に自信がある理由を説明できない。
自信があることに理由なんてないからだ。
結局、育ち(と本人の気質)なんだと思う。

私は母は過干渉で父は無関心という、子がニートになりやすいという凶悪コンボの家庭環境で育った。
末っ子だから甘やかされて育ったんでしょ?とかたまに言われることがあるけど、そんなことはない。
兄弟からも何かと干渉されて鬱陶しかった記憶はあるが、可愛がられていたというのとは違う。
昔から家族にはダメ出しばかりされて、何かを褒められたことはほとんどない。
冷静に考えてみると虐待じゃないのか?と思うこともされてきたし、自己肯定感が育ちにくい環境だったのは確か。

でも、今更そんなことをどうこう言っても仕方ない。
いい年こいて家族のせいにしていじけていても、自分が損するだけで何も変わらない。
生まれてくる場所は選べないし、ただ私は運が悪かっただけだ。

他人の評価に依存しないで生きていけたらもっとラクになれるんだろう。
わかってるけど、自信って付け焼き刃で身につくものじゃないんだよね。
大人になってからでは卑屈になった心はなかなか戻らない。

バカだろうがブサイクだろうが無能だろうが、自己肯定感のある人間は強い。
他人の言葉でいちいち揺るがない。
家庭環境に恵まれて良かったね、って思う。
すごく羨ましい。