おぎやはぎのブステレビ感想

ブス側の人間としては気になっていた番組、おぎやはぎのブステレビをようやく観賞。
おぎやはぎも好きだしテーマ的にもっと面白くなりそうなのに、思ったよりつまらないというのが正直な感想。
もしかしたら容姿で差別される生きづらさを解消するような深い発見が得られるんじゃないかと思っていたが、ただ悪口と愚痴を言い合ってるだけでエンターテイメントに昇華できていなかった。
最後、出演者に「ブスだって幸せ〜♡」なんてとってつけたように言わせてるけど、何のフォローにもなってないし意味不明。
全体的に番組の意図がよくわからない。

そもそも、出てる人そんなにブスじゃないんだよね。
みんな愛嬌があってかわいらしいと思う。
芸人が多いからかな?

それにしても、なぜ人は女の容姿にそれほど深い関心を抱くのだろう。
美女に魅了されるのは、男だけではなく女も同じだ。
ブスを叩くのも、男のみならず女も同じ。
ブスには味方がいない。
本当に理不尽だ。

男が同性の容姿について悪口を言っているのはほとんど聞かない。逆に褒めることもしない。単純に興味がないからだろう。

女は女の容姿に厳しい。むしろ男よりも厳しいんじゃないかと思う。
異性だけでなく友人にも容姿やファッションセンスを求めるきらいがある。
その証拠に、ほとんどの少女漫画には美男美女しか出てこない。ブスの存在を許していないのだ。完全に自分の世界から排除し、抹殺している。
少年漫画には(役割はどうあれ)ちゃんとブスが登場する。多少の悪意はあっても、存在は認めているということである。
どちらのほうが残酷なのか?と考えたら、前者のような気がする。

日本は人種差別はないかもしれないが、容姿差別はひどい。
こんな番組が生まれるぐらい、世間は容姿至上主義になってきているということなんだろうか……